神門郡条に登場する神話をまとめました。

ここでまとめているのは神話(神が何かをした話)であり、内容は意訳となっています。


朝山郷(あさやまごう)の由来


神魂命(かみむすひ)の御子・真玉着玉之邑日女(またまつくたまのむらひめ)が鎮座していたとき、所造天下大神(大穴持命)が娶って朝毎通ってので朝山という。

対応箇所:神門郡の郷

高岸郷(たかぎしごう)の由来


所造天下大神(大穴持命)の御子・阿遅須枳高日子命(あぢすきたかひこね)が昼夜となく酷く泣くので、そこに高屋を造って御子を据えることにし、高埼(たかはし)を建てて登り降りさせて養育した。そのため高崖(高岸)という。

対応箇所:神門郡の郷

古志郷(こしごう)の由来


伊弉那彌命(いざなみ)の時に日淵川(ひふちがわ)を使って池を築くことになり、古志国の人々がやって来て堤を造った。そのとき彼らが宿としていた処であったことから古志という。

対応箇所:神門郡の郷

滑狭郷(なめさごう)の由来


この地には須佐能袁命(すさのお)の御子・和加須世理比売命(わかすせりひめ)が鎮座していた。そのとき、所造天下大神(大穴持命)が娶って通っていたときに社の前に盤石(いわ)があり、その上がとても滑らかだった。そこで大穴持命が「滑らかな岩である」と言ったので南佐(滑狭)という。

対応箇所:神門郡の郷